冬の天気予報では、「道路や電線に雪が付着する現象」である「着雪」という言葉を聞きますが、これはどのような現象なのでしょうか。
この記事では、冬によく耳にする「降雪」、「積雪」、「着雪」という用語の意味とその違いについてご紹介します。
『降雪』、『積雪』、『着雪』の違い
「降雪」は文字通り雪が降ることを指し、一方で「積雪」は地面に積もった雪の状態を意味します。
これらは似ているようですが、実際には異なる現象です。
「着雪」とは、木や電線などの物体に雪が付着する現象のことを言います。
ただし、「着雪量」という尺度はなく、量を測定するものではありません。
降雪量と積雪量の違い
天気予報では「降雪量」と「積雪量」が重要な指標とされます。
降雪量は特定の時間内に降った雪の量、積雪量は特定の時点での雪の深さを示します。
これらの値は、新たな降雪や前日の積雪、雪の溶け方などによって変動します。
その他の雪の予報で使われる表現
「積雪あり」とは観測所周辺の地面の半分以上が雪で覆われている状態のことを指し、逆に「積雪0cm」とは、雪がわずかでも地面の半分以上を覆っている状態です。
降雪量の計算では、特定時間内に増えた積雪量の合計を使用します。
例)10時に1cmの雪が積もった場合、11時に3cmに増えていた場合、10時から11時までの降雪量は2cmとなります。
これが、12時に雪が2cmになっていた場合、11時から12時までの間は1cm減ったことになりますが、計算には+の値のみが使用されるため、11時から12時までの降雪は考慮されず、10時から12時までの降雪量は2cmとなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
降雪、積雪には厳密な違いがあることがわかったと思います。
さらに、天気予報で言及される「着氷」についても理解しておくと良いでしょう。
これは着雪に似ていますが、氷が物体に付着する現象を指します。
冬季の運転や歩行時には、着氷や着雪による滑りやすさに注意し、交通機関の乱れに備えて時間に余裕を持つことが大切です。
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