子供が幼稚園や保育園に行く際、自分の物を識別しやすくするためにワッペンを使う家庭は多いです。
これによって、他の子どもたちの持ち物と間違えにくくなります。
縫い付けるよりも手軽で早いアイロンワッペンを選ぶ人が多いです。
でも、急にアイロンが壊れたり、手元にない時、どうやって翌日必要な物にワッペンを付けるかが問題になることがあります。
そのような時、アイロンの代わりになる方法はあるでしょうか?
アイロンを使わずにワッペンを付ける方法
アイロンワッペンは、熱を加えると接着剤が溶けて布に浸透し、冷めると固まってしっかりとくっつく仕組みです。
このため、アイロンと同様に熱を加えることで、ワッペンを付けることができます。
ただし、代わりの道具を使う時は注意が必要です。適切に行うためには、事前の準備と確認が大切です。
それでは、アイロンと同じ効果が期待できる家庭用品は何があるでしょうか。見ていきましょう。
キッチン用品を活用したワッペンの取り付け方法:フライパンやヘアドライヤーは効果的か?
フライパンを使ったワッペンの取り付け
家庭のキッチンで見かけるフライパンを使って、ワッペンを取り付ける手法があります。
特に取り扱いやすいのは、卵焼き用の小型フライパンや小さめのソースパンですが、普通のサイズのフライパンでも大丈夫です。
この方法で、フライパンを温めてから、暖かい状態で布の上に当ててワッペンを固定します。使用する際の留意点は以下の通りです。
1. フライパンを空焼きにしない。
2. フライパンの底が汚れていれば、アルミホイルを使用する。
3. 必ず当て布を使う。
多くのフライパンにはフッ素(テフロン)加工がされており、空焼きするとコーティングが傷みやすくなります。
また、高温になりすぎると有害なガスが出る可能性もあるので注意が必要です。
フッ素加工のフライパンを使う場合は、少量の水を入れて空焼きを避けましょう。
鉄製のフライパンを使用する家庭では、そのまま加熱しても問題ありません。
フライパンの底の汚れや焦げが生地につかないように、使用前にはよく洗うことが大切です。
汚れが気になる場合は、アルミホイルで底を覆うと安心です。
ワッペンを付ける時は、常に布の上に当て布を置いてからフライパンを当てます。
これによって、フライパンが熱すぎても生地を傷める心配がありません。
当て布がない場合は、クッキングシートが代わりになります。
クッキングシートを使うと、ワッペンが透けて見え、熱を正確に当てることが可能です。
フライパンを当てる際は、しっかりと押し当てることで、綺麗に固定できます。
ただし、加熱したフライパンは非常に熱いので、やけどには十分注意してください。
ドライヤーを使ったワッペンの取り付け
家庭にあるドライヤーでワッペンを取り付けようとする方もいるかもしれません。
しかし、一般的に、ドライヤーでのワッペン接着は難しいです。
これは、ドライヤーが出す温風がワッペン接着に必要な温度に達しないからです。
ほとんどのドライヤーは約100℃~120℃の温風を出し、最も高くても140℃くらいです。
これは髪を熱から守る設計のためです。
一方、市販されているアイロンワッペンは、通常140℃~160℃で接着するよう設計されています。
したがって、ドライヤーの温度では接着剤を充分に溶かすことができず、ワッペンがしっかりと付かないか、容易に剥がれてしまうことがあります。
しかし、ドライヤーはフライパンのように圧をかけることはできませんが、ワッペンを除去する際には有効です。
ワッペンが汚れたり、不要になったりした場合、ドライヤーで温めてから剥がすことが可能です。
普通、ワッペンを剥がす時はアイロンで温めてからピンセット等でゆっくり剥がしますが、ドライヤーでも同じようにできます。
ドライヤーの場合、少し時間はかかりますが、ワッペンから約10センチ離して温風を当て、徐々に温めます。
20~30秒温めた後、端から慎重に剥がしてください。
この時、高温になったワッペンに注意が必要です。
直接触るとやけどの危険があるため、ピンセット等を使用して慎重に剥がしましょう。
さらに、フライパンやドライヤー以外にも、家庭にあるものを利用してアイロンの代替として使える方法があります。身近な道具を上手に活用してみてください。
鍋・やかんを使ったワッペンの取り付け
フライパンと同じく、鍋ややかんもワッペンの取り付けに代用可能です。
小さめの鍋を選ぶと、フライパン同様に取り扱いがしやすくなります。
やかんは中に水を入れて加熱しても中身が溢れる心配がなく、適切な重さで圧をかけることができます。
持ち手が付いているので、よりアイロンのような使い勝手がありますね!
ヘアアイロンを使ったワッペンの取り付け
ストレートヘアアイロンは、熱を発する部分が平らであるため、アイロンの代わりに適しています。
代用する際は、必ず当て布をしてから熱を加えましょう。
ヘアアイロンは、150℃~170℃まで温度設定が可能で、ワッペンの取り付けに必要な温度調整が十分に行えます。
ただし、200℃以上の高温設定が可能なヘアアイロンもありますが、過度な高温はワッペンや布を傷める原因になるので、ワッペンの取り付け指示に合わせた温度で使用してください。
ヘアアイロンは細かい部分へのワッペン取り付けにも便利で、子供のジャージや靴下、上履きなどに名前シールを貼る際にも、挟んで数秒待つだけで簡単に接着できます。
アイロンの代用品を使う際の注意点
アイロンの代用品を使用する際は、アイロンと同じ効果が得られるわけではないことを念頭に置いてください。
以下、代用品ごとの注意点をまとめました。
フライパン・鍋・やかんを使う際の注意点
空焚きをしない
フライパンなどを加熱する際は、水を入れて空焚きにならないようにしましょう。底が焦げたり、高温によるやけどの危険があります。ミトンなどの使用もお勧めです。
温度調節ができないことを考慮
フライパンなどは、アイロンのように設定温度を保持することができません。長時間使用すると温度が下がるため、必要に応じて再加熱が必要です。ワッペンを付ける短時間であれば、一度の加熱で十分です。
当て布の使用を忘れずに
キッチンで使われる調理器具は、洗っていても油や食べ物の汚れが気付かぬうちに付着していることがあります。
ワッペンや生地を汚さないためにも、使用時は必ず当て布をするようにしましょう。
クッキングシートを使えば、調理器具の汚れが付着しても使い捨てできて便利です。
ヘアアイロンを使ったワッペン取り付け:便利ですが注意が必要
ヘアアイロンでワッペンを取り付ける場合、ワッペンの説明書に書かれた指示に従い、適切な温度で使用することが大切です。
ヘアアイロンは電気式で温度を保持できますが、温度が低すぎると接着剤が溶けず、高すぎるとワッペンや生地を傷める恐れがあるため、注意が必要です。
ヘアアイロンは細かい箇所や小さい布地に適していますが、厚手の生地や大きな面積には不向きです。
例えば、子供服の袖や首元など狭い部分には便利です。
使用時は、挟む面の両側に当て布を置くことが重要で、クッキングシートを使うとサイズ調整が可能で、使い捨てができて便利です。
また、ヘアアイロンは高温になるので、やけどには注意してください。
家庭用品を使ったワッペンの貼り方 まとめ
フライパンやドライヤーなど、家庭にある代用品もワッペン取り付けに役立ちます。
身近なアイテムでワッペン取り付けが可能であることが分かります。
特にヘアアイロンは簡単で、片付けも楽ですが、重たいアイロン台を出す手間を考えると、その便利さが際立ちます。
しかし、これらは代用品なので、上述の注意点を守って使用してください。
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