昨今、『スーパーエルニーニョ現象』が多くのメディアで取り上げられています。
その中で、天気予報で頻繁に聞く「注意報」、「警報」、「特別警報」という用語について、その意味となぜ重要なのかを詳しく説明していきます。
スーパーエルニーニョ現象とは
スーパーエルニーニョ現象は、エルニーニョ現象の中でも特に海面水温の上昇が大きい状態を指します1。具体的には、基準値との差の5か月移動平均値が1.5~2℃以上高くなる状態を指します。
エルニーニョ現象とは、南米ペルー沖の海面水温が平均より高くなる現象で、これが地球上の様々な地域に異常気象をもたらすとされています。
2023年は「エルニーニョ現象」が80%の確率で発生すると予想されています。
さらに、2023年のエルニーニョ現象は1997年に発生した過去最大のエルニーニョに迫るほどの規模になると予想されており、スーパーエルニーニョの到来ともいわれています。
スーパーエルニーニョ現象の影響は広範で、全国的に「暖冬」の見通しとなっています。
しかし、暖冬といえども、暖かいだけではなく、低気圧の影響で寒気が来たり戻ったりするので、急な嵐や雪となることもあるわけです。
この冬はスーパーエルニーニョによる暖冬から一変して、大雪などが引き起こされる可能性もあります。
災害警報の種類とその意味
自然災害が起こる可能性がある時に発せられる警報には、「注意報」、「警報」、「特別警報」の3つが存在します。
「注意報」とは
注意報は、災害が起こりうる際に、その可能性に備える情報提供のためのものです。
対象となるのは、気象状況や地形、潮位、波の状態、水位、降雨などです。風雪、強風、大雨、雷などがここに含まれます。
「警報」とは
警報は、より深刻な災害の危険を通知するためのものです。
気象状況や地形などをカバーし、暴風雨や大雪など特定の状況に特化しています。
「特別警報」とは
特別警報は、非常にまれで、重大な影響をもたらす災害が予想される際に発せられます。
2013年に導入され、台風や集中豪雨などの期間に特に重要視されます。
こちらは気象、地形、潮位、波の状態を考慮し、暴風、大雨、大雪などを含みます。
警報の危険度の違い
注意報から特別警報にかけて、災害の潜在的な危険性とその影響は大きくなります。
特に特別警報は非常に稀で、大規模な災害の可能性を示します。
避難指示や勧告が出た場合は、迅速に行動することが重要です。
また、地域によって警報の基準に違いがあることも指摘されています。
例えば、降雪量の多い北海道と少ない東京では、同じ雪の量でも影響の程度が異なります。
沖縄では雪がほとんど降らないため、大雪に関する注意報の基準は設けられていません。
まとめ
いかがだったでしょうか。具体的にどんなのかを知ることで
いざという時の知識になったかと思います。(無いのが1番ですが…)
「注意報」、「警報」、「特別警報」の違いを把握することで、災害発生時の対応に備えることができます。
また、スーパーエルニーニョ現象による暖冬予想がありますが、過去には都心部でも積雪があった例があります。
特別警報が発令された際は、指示に従い安全を最優先に行動しましょう。
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